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南中部高原地方ラムドン省ダラット市人民裁判所は18日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策で病院が実施した検温を拒否し、警備員に暴行を加えたとして公務執行妨害罪に問われていたグエン・バン・フン被告(男・45歳、ホーチミン市ゴーバップ区在住)に禁固9か月の有罪判決を下した。
フン被告は4月9日、妻の付き添いでダラット市のホアンミー総合病院を訪れたところ、病院の入り口で検温を求められたが拒否し、救急のため診察エリアに直行させるよう要求した。
同日午前11時ごろ、フン被告は検査の結果を受け取るため親族と一緒に病院に戻ると、再び入り口で警備員に検温を求められた。しかし、フン被告はこれを拒否し、警備員に暴言を吐いた上、無理矢理進入して車から降りると警備員のグエン・アイン・トゥーさんを殴り、さらに暴言を続けた。周りにいた8人がこの様子を目撃していた。
この事件について世論で厳しい意見が相次いだため、ラムドン省人民委員会の指導のもと、フン被告と妻のブー・ティ・アイさんは4月15日午後、病院の理事会と警備員に謝罪した。
フン被告は裁判で、妻を早く病院に連れて行かなければといらいらしていたため、不適切な行動をしてしまったと陳情した。裁判所は、禁固9か月と併せて物的損害および警備員の精神的苦痛に対する賠償を求めた。