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南中部高原地方ラムドン省ダラット市で19日に開幕した「ダラット・ウルトラトレイル2020(Dalat Ultra Trail 2020)」で、20日午後に参加者の1人が濁流に飲まれ死亡した。これを受けて、同省文化スポーツ観光局の指示によりレースは同日中に中止された。
今年で3年目となるこのイベントは、当初の計画では3月13日から15日にかけて行われる予定だったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により6月19日から21日までの開催に延期された。感染症の流行以来、初めて国内で開催されるマラソンイベントだった。
コースの距離は10km、21km、45km、70km、100kmで、約6200人の選手が参加していた。このうち70kmコースに参加していたホーチミン市在住のタイ・ドン・タインさん(40歳)が、20日午後にラックズオン郡ダサル村(xa Da Sar, huyen Lac Duong)を流れる小川を渡っている間に濁流に飲まれた。
タインさんの遺体は、後にダサル村の水門方面にあるスオイバン湖付近で発見された。70kmコースの参加者は20日午前にスタート地点を出発したが、この日は昼ごろに大雨が降り、小川の水位も上がっていたという。
中止が決定された後、主催者は参加者に謝罪し、全員に完走メダルを贈った。