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北中部地方タインホア省と同ハティン省では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で経済的困難に直面している多くの省民が「国に負担をかけたくない」として補助金の受け取りを辞退している。
タインホア省トスアン郡(huyen Tho Xuan)では、補助金の支給対象者は4万6500人、支給額は480億VND(約2億2000万円)と試算される。しかし、これまでに2000人以上が計15億VND(約700万円)以上に相当する補助金の受け取りを自発的に断った。
スアンホン村(xa Xuan Hong)に住むレ・ディン・ティンさん(男性・76歳)は「貧困に近い世帯」と認定され、3か月分の補助金として450万VND(約2万1000円)を受け取ることになっているが、受け取りを断った。「以前と比べて家計は苦しいが、食べるものは自分たちで確保できている」と説明した。
補助金の受け取りを断った多くの人々が、「自給自足できているので、より困難な人に補助金を譲りたい」「政府とともに、新型コロナウイルス感染症の負担を分かち合いたい」と語った。
一方、これに関連し、労働傷病兵社会相は当該地方の労働傷病兵社会局に対し、地元当局が省民に補助金受け取りの辞退を推奨したか否かを調査し、14日までに報告するよう指示した。
なお、政府が4月10日に公布した決議によると、国家予算と地方予算から総額62兆VND(約2900億円)を拠出し、革命功労者や貧困世帯及び貧困に近い世帯、労働契約を解除されたが失業保険の受給条件を満たしていない労働者、または労働契約を結んでいない解雇された労働者など約2000万人に補助金を支給する。