(C) zing |
中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が韓国でも急速に拡大していることを受け、安全を求めて帰国する韓国在住ベトナム人の数が急増している。
新型コロナウイルス感染症予防国家指導委員会は、26日午後9時より韓国での居住地を問わず韓国から帰国したベトナム人全員に対し、国の施設での14日間の隔離措置を適用することを決定した。
27日にはハノイ市ノイバイ国際空港に韓国のソウルやプサン(釜山)などから16便が到着し、1000人以上が入国した。健康申告や隔離施設に移動するための車両の手配などに時間がかかり、翌28日午前3時になってようやく入国者の処理が完了した。
27日に到着した16便で入国した韓国人38人については、韓国で感染流行地域となっているテグ(大邱)市と慶尚北道の人が国の施設での隔離措置の対象となるが、その他の地方から入国した人は自宅での隔離措置を受けることになっている。
同空港は28日も韓国発の16便を受け入れる。
なお、ベトナム人民軍が中心となって隔離を担当している。軍はこれまでに約4100人を隔離し、うち約370人が隔離期間を終えて帰宅した。食事など隔離にかかる費用は国が負担し、軍医による経過観察も行われている。
国防省によると、軍の施設では隔離対象者3万7000人を同時に収容できるという。