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グエン・スアン・フック首相は28日、中国・湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(nCoV)による肺炎の対策に関する首相指示第5号/CT-TTgを公布した。
それによると、ブー・ドゥック・ダム副首相が対策指導委員長に就任して一連の作業を統括する。保健省は、新型コロナウイルスによる肺炎の予防、医療スタッフや医薬品・機械設備の確保、予防策に関する国民への情報周知を指導するとともに、首相に対策の進捗状況を毎日報告する。
保健省はこれに先立ち、新型コロナウイルスによる肺炎予防に向けた緊急センターを発足し、緊急措置を適用して対策に取り組んできた。ベトナムはここまで、感染拡大を効率的に防止しているが、保健当局は1000人規模が感染する最悪の状況を想定して対策シナリオを練っている。
交通運輸省は、ベトナムから中国の感染地域までを結ぶ国際航空路線の一時停止を指導する。また、中国、ラオス、カンボジアと国境を接する、または国際港・国際空港を有する省・市の地方自治体は、感染地域から入国した人々を監視し、感染が疑われる人々を医療施設に速やかに収容する。
文化スポーツ観光省は、感染地域へのツアー催行および感染地域からの観光客の受け入れの一時停止を指導する。また、公安省は保健省と協力し、国境検問所で強制医療検査を支援するとともに、感染状況に関する誤った情報を流して国民に恐怖を与える行為の摘発を強化する。
なお、1月28日までの感染状況については、感染地域から入国し発熱などの症状があった27人が新型コロナウイルスに感染している疑いがあるとされ、検査のため、隔離措置を受けている。