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ハノイ市を流れるトーリック川で今年5月に、株式会社日本環境ビジネス機構(JEBO)が日本のバイオリアクター技術「Nano-Bioreactor」を活用した水処理システムを試験的に導入したことについて、同市人民委員会のグエン・ドゥック・チュン主席は6日、「同社は市の許可を得ないうちに実施した」と発言した。これに対しJEBOは7日、「チュン主席の発言内容は事実ではなく残念だ」とのコメントを発表した。
JEBOによると、市からは文書で許可を得ていたという。4月26日に同市人民委のグエン・テー・フン副主席が主宰し、関連部局などが参加した会議で、同社の専門家と日越環境改善株式会社(JVE)がトーリック川とタイ湖の一角での水処理試験導入を提案した。
提案を検討した結果の結論として、フン副主席は日本側の経費負担により試験の実施を承認した。5月9日付けの同市人民委通知第142号/TB-VPには、その経緯が記載され、5月16日に試験導入を開始することが明記されている。
JEBOは、「どういう根拠で当社が市の許可を得ていないというのか、理解できない。市人民委通知第142号に法的効力はないのか」を疑問を投げかけている。