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ベトナムでスマートフォン向け配車アプリ「ファストゴー(FastGo)」を展開する地場系テクノロジー企業ネクストテックグループ(NextTech Group)傘下のファストゴー・ベトナム(FastGo Vietnam)の運転手がこのほど、「ファストゴーに騙されて小型車『ファディル(Fadil)』を買わされ、借金が返せない」と抗議した。
この情報を受け、ファストゴー・ベトナムは13日、「双方の契約で、運転手が指定のファディルを購入して一定のノルマを満たせば、毎月2500万VND(約12万円)の収入が得られると約束した」と発表した。ノルマは、配車に応じる比率が90%以上、実際に配車する比率が90%以上に達することだという。
同社は、収入が2500万VNDという触れ込みを下回ったのは、運転手らがノルマを満たさなかったためだとし、運転手らの抗議は不当だとしている。
一方で、運転手らは「ファストゴーが発表した内容は当初の契約と異なる。実際に配車する比率が90%以上というノルマはなかった」と同社の主張を否定している。
なお、「ファディル」はビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)が製造する小型車。VICは8月、ファストゴー・ベトナムと戦略的パートナー契約を締結し、「ファディル」1500台を提供してファストゴーの運転手に対し購入支援を行うとした。