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外食大手フイベトナム食品加工(Huy Viet Nam Food Processing)が展開するフエ料理のレストランチェーン「モンフエ(Mon Hue)」やフォー(米麺)の「フォーオンフン(Pho Ong Hung)」が事前発表もなく一斉に閉店した騒動で、フイベトナムに出資している海外投資家の代表者が24日、創業者のフイ・ニャット氏をはじめとする同社の役員が詐欺行為を働いたとして、ホーチミン市人民裁判所に提訴の書類を提出した。
訴訟を起こしているのは、◇ADV Partners、◇AIF Capital、◇F&H Fenghe、◇Fortress Investments、◇Gryphus Capital、◇Welkin Capitalの海外投資家6組で、2013年から現在までの間に、フイベトナムに7000万USD(約76億円)を出資している。
海外投資家らは、フイ・ニャット氏ら同社の役員が金銭を騙し取る目的の不正取引を行ったと告発した。これに先立ち、海外の裁判所も海外投資家の要請に応じて、海外にあるフイ・ニャット氏の資産の凍結を命じたという。
また、24日までに、フイベトナムの系列レストランに食材を提供していた業者のうち、ホーチミン市だけでも50人が被害を届け出ており、合わせて300億VND(約1億4000万円)の支払いを受けていないとしている。
同社は税金も滞納しているため、同市税務機関はフイベトナムとその系列企業の銀行口座を凍結した。
フイベトナム食品加工は越僑(在外ベトナム人)が経営陣に加わっており、海外資本100%出資の会社だ。2017年4月に1兆2000億VND(約58億円)へと増資したが、資本金は2019年4月時点で6000億VND(約29億円)に減資している。