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南中部沿岸地方クアンナム省登録の漁船「QNa 91928 TS号」が南シナ海を航行中に転覆・沈没した事故で、31時間にわたり漂流していた漁民41人が奇跡的に救助された。イルカたちが救助隊に漂流中の漁民らの居場所を教えてくれたのだという。
同船は8月20日、イカ漁のために漁民44人を乗せてクアンナム省ヌイタイン郡(huyen Nui Thanh)の港を出港。事故当日の9月2日に台風から避難しようとチュオンサ諸島(英名:スプラトリー諸島、中国名:南沙諸島)のトゥエンチャイ岩礁(英名:バークカナダリーフ、中国名:尹慶群礁)に向かう途中で強風に襲われ転覆した。
海に投げ出された漁民らは、漁船から海に落ちてきたポリタンクや竹を集めて即席のボートを作り、それに乗ったり掴まったりしてわずか500mlの水を分かち合いながら漂流していた。救助隊に加わった同地方クアンガイ省登録の別の漁船に救助されるまで、約31時間にわたって海の流れに身を任せていた。
41人は9日、ヌイタイン郡タムハイ島(xa dao Tam Hai)の自宅に無事に戻った。ただし、残る3人は依然として行方不明になっている。
漁民らを救助した漁船を所有するV・C・Dさん(男性)は、数年前に実兄が海難事故に遭った。その時に実兄を救助したのが、今回の事故で沈没した漁船を操縦していたB・V・Qさん(男性)だという。今回のDさんの救助は、過去に実兄を救ってくれたQさんへの恩返しとなった。
Dさんは、「捜索時に漁船の進む方向を変えようとするとイルカたちに何度も妨害され、また方向を変えるとイルカたちは去っていった。勘を頼りにその方向を維持し、4カイリ離れた地点で41人を発見した」と語った。助かったQさんらは、「きっとイルカが方向を教えてくれたのだろう」と、Dさんらとイルカたちに感謝を込めて言った。
※最終更新:2019年9月16日 18:55 JST