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インドネシアの地元紙スミニャックタイムズ(Seminyak Times)によると、バリ島南東にあるヌサペニダ島のケリングキングビーチで海水浴をしていたベトナム人男性グエン・ホアン・ヒエウ・ザンさん(26歳)が21日、大波にさらわれ、その後遺体が発見された。
ザンさんの遺体は24日朝、ホーチミン市のタンソンニャット国際空港に到着し、自宅のある南中部高原地方ラムドン省ダラット市に運ばれた。遺体の運送費用の約5000USD(約54万3000円)は、遺族が苦労してかき集めた。個人旅行で、海外旅行保険には加入していなかった。ザンさんは友人と4か国を周遊する旅行中で、インドネシアは最後の目的地だったという。
バリは世界的に有名なリゾート地だが、海水浴客が波にさらわれる事故が頻発している。中国共産党機関紙人民日報によると、強い波が打ち寄せる岸壁でセルフィー(自撮り写真)を撮っていた中国人女性客が波にさらわれる事故が起きた。女性はかすり傷を負っただけで、命をとりとめた。
旅行会社トランスベト(Transviet)のグエン・ティエン・ダット副社長は、「バリというと海水浴を思い浮かべるだろうが、実際には波が大きく海水浴というよりマリンスポーツに向いている。バリツアーを催行する際は、寺院や宮殿などの文化施設の見学を勧めている」と話した。