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メコンデルタ地方カントー市オーモン区人民裁判所は10日、市民の男性に暴行を加えて死に至らせたとして傷害罪に問われていた元警察官2人にそれぞれ禁固8年の判決を下した。
判決を言い渡されたのは、オーモン区の元警察官であるグエン・トゥアン・アイン被告(男・32歳)と、ブイ・ドゥック・ギア被告(男・30歳)の2人。
起訴状によると、2018年8月9日午後11時半ごろ、被告らが参加していた区のパトロール隊は、N・C・Hさん(男性・30歳)が泥酔した状態で通りをジグザグ走行しているのをパトロール中に発見し、停車を命じた。
Hさんは身分証明書などを提示したものの、アルコール検査に応じず、シャツを脱いでパトロール隊を挑発したため、フオックトイ街区警察署まで連行され、Hさんの違反も書面で記録された。
署名を求められて拒否したHさんは警察官らと激しい口論になり、ギア被告から殴る蹴るの暴行を受けた。その後、ギア被告とアイン被告の2人はHさんを警察署の外に連れ出し、ほかの警察官らが仲裁に入るまでHさんに集団で暴行を加えた。
Hさんは疲れ果てて路上で眠ってしまい、朝になり目が覚めてから家族に電話で助けを求めたが、救急搬送先の病院で死亡が確認された。
被告らは、罪状を認めたものの「病院にも非があった」と主張。しかし、裁判所は現場に居合わせた人の証言や病院の対応を検証した結果、被告らの言い分を「言い訳」として却下した。
裁判所は、被告らが挑発に乗って国民に暴行を加えるという警察官にあるまじき行為をし、情状酌量の余地はないとして重い刑を下した。