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ハノイ市を流れるトーリック川で、川底に堆積している有機ヘドロを分解するため、日本のバイオリアクター技術「Nano-Bioreactor」を活用した水処理システムが試験的に導入されている。システムが設置されたのは、カウザイ区ホアンクオックベト通り沿いを流れるトーリック川の約70m2の区画で、6月17日から2週間余りの試行結果が7日に発表された。
それによると、ヘドロの厚みは38~48cm減少し、水中の溶存酸素(DO)量は増加し6.67mg/l(水質に関するベトナム技術基準の「A1」に相当)に達した。溶存酸素量が高いほど、水質は良好とされる。区画内の水は透明度が増し川底が見えるようになった。
日本人の環境専門家によると、微生物の機能を利用した水処理技術「Nano-Bioreactor」は、水質を改善すると共に川底に堆積したヘドロを分解する効果があり、ヘドロを物理的に浚渫する必要はないという。この技術は日本や中国、インドの川で導入されている。
トーリック川のブオイ通りとホアンクオックベト通りの交差点からカウザイ橋にかけての区間でも、5月16日から同様の試験が行われており、7月末に結果が発表される予定になっている。