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ホーチミン市タンフー区タンクイ街区の路上で25日未明にバイクに乗った男女2人がタクシーと衝突して女性が死亡、男性が負傷した事故で、同区警察は事故の当事者であるタクシー運転手を特定して事情聴取を行った。
タクシーを運転していたのは、ビナサンタクシー[VNS](Vinasun)の運転手であるダン・タン・フーさん(男性・48歳、同市5区在住)だった。
この事故では、タンフオン(Tan Huong)通りとボーコントン(Vo Cong Ton)通りの交差点をバイクで走行していた男女2人が、フーさんの運転するタクシーと衝突し、路上に投げ出された。
バイクの後ろに乗っていたN・T・M・Tさん(女性・25歳、メコンデルタ地方ベンチェ省出身)は路上に倒れて動かず、バイクを運転していたN・H・Lさん(男性・16歳、ホックモン郡在住)のほうは痙攣していた。
衝突後、フーさんはタクシーを降りて13秒間も2人の様子をうかがった後、再びタクシーに乗って逃走した。2人を放置した理由についてフーさんは、「Lさんが痙攣しているのを目にして、恐怖のあまり逃走した」と説明している。
この事故については、フーさんが交差点で左折する際に方向指示器(ウインカー)を出していなかったことが確認されている。Lさんにも非があったというが、重体のため現在も事情聴取に応じることができていない。
事故に遭った人を救助しなかったフーさんの行為が刑事法に触れるか否かを含め、同区警察は証拠収集など引き続き捜査を進めている。