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保健省とベトナム・イニシアティブ(Vietnam Initiative)は5月30日、ベトナムにおける患者の満足度指数に関する2018年調査結果報告会を開催した。約7500人の患者を対象に実施した調査の報告によると、2018年の患者の満足度指数(5点満点)は前年の3.98点から4.04点へ上昇した。
調査は保健省とベトナム・イニシアティブ、米国インディアナ大学が連携し、オックスファム・ベトナム(Oxfam Vietnam)、在ベトナム・ベルギー大使館、在ベトナム・オランダ大使館の支援を受けて2017年に開始され、2018年に2回目が実施された。
これに先立ち保健省は2016年8月に診療管理局に対して、ベトナム・イニシアティブと連携しモバイル技術を活用してデータ収集やリアルタイム分析、クラウド管理が可能な患者の満足度指数を構築するよう指示していた。
2018年の調査では、患者の9.5%が患者本人や家族が医療従事者に対して何らかの金銭を渡したと回答し、患者の84.5%が金銭の贈与はより良い医療サービスを受けるためではなくあくまで医者に対する御礼だと回答した。この結果について保健省傘下の診療管理局ルオン・ゴック・クエ局長は、「白衣をまとって小銭稼ぎをしている」という医者に対する人々のイメージが改善されている兆候だとして評価した。
項目別の満足度で点数が最も高かったのは医療従事者の態度・専門性で4.13点、最も低かったのは医療費で3.78点だった。医療費については全体の49%が自己負担額は低いと感じていると回答し、全体の59%が医療費の全額が健康保険で賄われたと回答した。
患者の病院に対する満足度も大きく改善されている。調査を実施した60の病院のうち13の病院で「大変満足」、26の病院で「満足」と患者から評価を受け、残り21の病院も「良い」の評価だった。