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環境技術研究所は20日、ハノイ市を流れるトーリック川で採取した水質サンプルの検査結果を発表した。検査に先立ち、トーリック川では日本の水処理技術が導入されており、今回の検査結果によると、水中の溶存酸素(DO)の濃度や水素イオン濃度(pH)が改善し、河川水の悪臭もかなり緩和したことが確認された。
詳細な検査結果は1週間以内に公表される予定。トーリック川では、これに先立ち16日に、日本のバイオリアクター技術「Nano-Bioreactor」を活用した水処理システムを導入していた。
水処理システムが設置されたのは、カウザイ区ホアンクオックベト(Hoang Quoc Viet)通り沿いを流れるトーリック川の全長約300mの区間。同区間は、トーリック川の流域でも特に汚染がひどい箇所とされている。
微生物の機能を利用した水処理技術「Nano-Bioreactor」はこれまで、日本の多くの河川を浄化するためにも使われてきた。ベトナムでは、2017年に紅河デルタ地方ハイフォン市の河川、東北部地方クアンニン省の調整池の水処理に導入されている。
最終更新:2019年5月23日 16:30 JST