(C) laodong, イメージ写真 |
ハノイ市のバックマイ病院でこのほど、コンピュータ断層撮影(CT)検査を受けた女性患者が検査時に注入された造影剤によりアナフィラキシーショックを起こして死亡した。
同病院は6日、産後1か月のグエン・ティ・ハイ・Hさん(女性・23歳、西北部地方イエンバイ省在住)を受け入れた。Hさんは右側腹部の痛みを訴えて入院し、原因究明のためCT検査が行われることになった。
同日15時ごろ、検査のために造影剤を注入されたHさんは、吐き気やチアノーゼなどの症状が現れ、アナフィラキシーショックを起こした。医師らはすぐに対処したが、Hさんは翌7日の午前4時ごろに死亡した。
Hさんの遺族は剖検に同意しなかった。病院側は遺族の要望にしたがい、患者の遺体を故郷に移す手段や埋葬手続きの手配をサポートした。同病院は患者の遺族との会合で、患者の死因の特定と診療の過程におけるプロセスの遵守について調査を急ぐことを確認した。また、病院側と遺族は5月21日に次回の会合を行うことで一致している。
今回の件で違反が発見された場合、関与する個人またはグループは責任を負い、法律の規定にしたがって処分を受けることになる。また、病院側は遺族が要求した際に十分な情報を提供し、協力しなければならない。
なお、造影剤は画像診断の際にコントラストをつけたり特定の組織を強調して撮影するため患者に投与されるものだが、まれに吐き気や嘔吐、かゆみなどの一時的な副作用が生じることがある。さらに、10万~20万人に1人の割合で死亡に至るケースもある。