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2018年12月に第12期(2016~2021年)共産党執行委員・ホーチミン市党委副書記・同市党委常務を更迭されたタット・タイン・カン氏はこのほど、同市の歴史を研究する「ホーチミン市歴史施設指導委員会」の副常務部長に就任した。
カン氏は、更迭からしばらくの間は休暇を取り人前に姿を現さなかったが、3月30日に開かれた同市共産党支部の会議に出席し、報道陣の取材にも応じて新役職に就任したことを明らかにした。
カン氏は、民主集中制に違反し、権限違反行為を働いたほか、時価を大きく下回る価格で党の土地を売りさばくことを指導したなど、党の資産の管理規定に違反し党に甚大な被害をもたらしたと結論付けられている。
報道によると、同氏はホーチミン市交通運輸局長在職中に建設・譲渡(BT)方式による同市2区トゥーティエム新都市区の幹線道路4本の整備案件を実施するにあたり、事業主である自動車地場最大手のチュオンハイ自動車(Truong Hai Automobile=THACO)の子会社、ダイクアンミン不動産投資(Dai Quang Minh)と結託して工事費用を水増しした上で、道路整備の見返りとして同新都市区内の一等地79haを割り当てたと伝えられていた。