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北中部地方ハティン省でこのほど、同省で収集された遺物資料の調査中に17世紀ごろのものとみられる日本の古銭が発見された。同省で日本の古銭が発見されるのは今回が初めて。
同省博物館の考古学者らによると、同省カムスエン郡とキーアイン郡で、日本の江戸時代に広く流通した「寛永通宝」および長崎貿易銭の1つである「元豊通宝」が発見された。
各古銭は直径が25mm、重さが3gで、中央の四角い穴の一辺の長さは5.5mm。いずれも17世紀ごろに鋳造されたものだという。
今回の発見により、17世紀の大越(1054~1400年および1428~1804年のベトナムの国号)で、中国商人と日本商人が国内の各商港を通じて貿易を行っていた可能性が明らかになった。