(C) vnexpress 写真の拡大. |
北中部地方沿岸一帯で2016年4月に発生した魚の大量死事故を引き起こした台湾プラスチックグループ(フォルモサ・プラスチック・グループ=Formosa Plastics Group)傘下のフォルモサ・ハティン・スチール(Formosa Ha Tinh Steel Corporation=FHS)を一斉に提訴するため、同地方ゲアン省の漁民が2017年2月に自動車やバイクで同地方ハティン省に移動し国道1号線の通行を妨害した事件の裁判が、ゲアン省ジエンチャウ郡で6日に開かれた。
同郡人民委員会は、「公務執行妨害罪」および「自由を乱用し、国・組織・個人の合法的な権利を侵害した罪」に問われていた同省フングエン郡在住のホアン・ドゥック・ビン被告(男・35歳)に禁固14年の判決を言い渡した。
同被告はホーチミン市に住んでいた2005年から2016年までの間に複数の反政府団体に参加し、同市警察に一時逮捕され行政処分を受けたことがある。2016年に出身地のゲアン省に戻った後も、反政府団体からの指示を受け、魚大量死事故に便乗してフェイスブック(Facebook)に国の政治体制や政府などを誹謗中傷し多党制を主張する内容の書き込みを繰り返し投稿していたとされる。
ビン被告は罪状を認めず、反省の意を示さなかったため、重い判決を言い渡された。一方、同被告の指示により自動車で国道1号線の通行を妨害して「公務執行妨害罪」に問われていたグエン・ナム・フォン被告(男・38歳)は罪状を認め、禁固2年の判決を言い渡された。