(C) vnexpress 写真の拡大. |
3日未明に紅河デルタ地方バクニン省イエンフォン郡バンモン村のスクラップ倉庫で発生した爆発事故で、国防省は4日、スクラップ倉庫のオーナーに古い弾丸を売ったとして、国防省不発弾処理センターの職員1人の捜査を行っていることを明らかにした。
軍用兵器の所持・違法販売の容疑で逮捕されたスクラップ倉庫のオーナーであるグエン・バン・ティエン容疑者(男・54歳)は警察の取り調べに対して、同センターの職員1人からくだんの弾丸を買い取ったと供述している。同容疑者は、2016年12月から事故発生まで弾丸約7tを回収して庭で保管していたという。
この事故により、1歳の男児と5歳の少女が死亡、8人が重軽傷を負った。爆発の圧力で現場には深さ10m、数百m2の大きな穴ができ、民家6軒が倒壊したほか、他の民家10軒余りが屋根を吹き飛ばされたり、窓ガラスや壁が破損するなどの被害を受けた。現場周辺には多数の弾丸が飛散しており、1km先まで飛んだものもある。
なお、ハノイ市から約30km離れた同村でスクラップ回収を行っている世帯は約500世帯に上り、中には戦車やロケット、戦闘機、輸送機、船などを回収してスクラップを販売する世帯もある。これまでにも死者の出る爆発事故が発生しているが、地元当局は対策に取り組んでいないのが現状だ。