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北中部地方トゥアティエン・フエ省ナムドン郡警察は、絶滅危惧種のアカアシドゥクラングール(学名:Pygathrix nemaeus)1頭を銃で射殺した疑いが持たれる2人の行方を追っている。
森林警備隊は14日20時30分ごろ、同郡警察と協力し同省バックマー国立公園内でパトロールを行っていたところ、リュックサックを背負った不審な2人を発見、秘密裏に後を追った。パトロール隊は2人を取り囲んで身柄を拘束しようと試みたが、容疑者らは隙を見て森林に逃走した。
当局が現場に残されたリュックサックを調べたところ、体重14kgのアカアシドゥクラングール1頭の死体と銃1丁、弾丸8個、懐中電灯、レインコートなどを発見した。さらに、容疑者らのものと見られるナンバープレート「75T1-3121」のバイクを証拠物件として押収した。
アカアシドゥクラングールはオナガザル科のサルで、ベトナムや世界のレッドデータブックに掲載されている絶滅危惧種。ベトナムでは、バックマー国立公園のほか、北中部地方クアンビン省の世界自然遺産フォンニャ・ケバン国立公園や南中部沿岸地方ダナン市ソンチャー自然保護区などに生息している。