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戦争烈士(戦死した軍人・従軍者)として認定されていた男性が、フェイスブック(Facebook)を通じて故郷と家族を見つけた出来事が話題になっている。北中部地方タインホア省クアンスオン郡クアンタン村在住のグエン・バン・ケーさん(男性・58歳)だ。
ケーさんは1978年に入隊し、カンボジアで戦った。しかし戦闘中に行方不明となり、1983年に軍から家族に本人の死亡届が送られた。ケーさんはその後、行方不明兵で烈士として認定された。
ケーさんが語ったところによると、カンボジアでポル・ポト軍と戦う間に負傷し、同国の野戦病院で治療を受けていたところを襲撃されて捕虜となった。その後は隙を見て逃げ出したものの、記憶も失ってしまった。そして、カンボジアやタイで苦労の日々を送っていた。
今年9月下旬、廃品を拾っているときにビジネスでタイを訪れたベトナム人男性と出会ったことが彼の人生の転機になった。このベトナム人男性に、従軍していたことや田舎がタインホア省にあることなどを伝えて家族探しを依頼した。
ケーさんの写真と関連情報はフェイスブックで急速に拡散され、わずか数日の間に故郷のクアンタン村幹部のところに辿りついた。そして10月1日、ケーさんは39年ぶりに故郷に足を踏み入れることとなった。家族と再会したことで、ケーさんは記憶を取り戻しつつあるという。
労働傷病兵社会機関は、ケーさんの烈士認定書を回収し、審査を経てケーさんに対して傷病兵制度を適用する予定だ。