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北中部地方ゲアン省警察は15日午前10時頃、「公務執行妨害」および「自由を乱用し、国・組織・個人の合法的な権利を侵害」したとして、同省フングエン郡フンチュン村在住のホアン・ドゥック・ビン容疑者(男・34歳)を逮捕した。
同容疑者は、南北を結ぶ長距離バスに乗っているところを逮捕された。同省検察院はこれに先立つ13日、警察の要求に応じて逮捕状を発付した。捜査当局は刑事法第257条および第258条に触れたと判断して、刑事事件として立件し、捜査を急いでいる。
同省警察によると、同容疑者はホーチミン市に住んでいた2005年から2016年までの間に複数の反政府団体に参加し、同市警察に一時逮捕され行政処分を受けたことがある。2016年に出身地のゲアン省に戻った後も、反政府団体からの指示を受け、北中部地方沿岸一帯で発生した魚大量死事故に便乗し、フェイスブック(Facebook)に国の政治体制や政府などを誹謗中傷し多党制を主張する内容の書き込みを繰り返し投稿していたという。
同容疑者の今回の逮捕を受けて、同容疑者と結託していると見られるゲアン省クインルー郡のソンゴック教区のグエン・ディン・トゥック神父は教徒を動員し、約5時間にわたり国道1号線で反対運動を行い、通行を妨害し、地元当局の幹部4人の身柄を拘束した。
トゥック神父が率いる教徒らは同日15時半頃、同省ジエンチャウ郡警察署を取り囲んで同容疑者を釈放するよう求めた。その後、当局の説得を受けて教徒らは同日に幹部4人の身柄を解放している。