公安省安全総局は15日、新紙幣発行の噂を流した容疑でグエン・スアン・ロン容疑者(男・34歳、東南部地方ドンナイ省ビエンホア市在住)及びその協力者(南中部高原地方ラムドン省在住)の2人を逮捕した。
容疑者らは、ベネズエラなど海外で行われている新紙幣発行に便乗し、10月から逮捕までフェイスブック(Facebook)ページ「ビットバウ(Vit Bau)」に「中国で印刷された新紙幣」として編集した画像を掲載し、ベトナムで新紙幣発行が近々行われる」との噂を流して米ドル及びゴールド(金の延べ棒)の購入を扇動し、政策を歪めたり指導者らを誹謗中傷したりする内容を繰り返し投稿していた。
警察の取り調べに対し、ロン容疑者は、米国在住のグエン・ハンという女から指示を受けて同ページを管理していたと供述。同ページは7万人ものフォロワーを得ており、ベネズエラなど幾つかの国でハイパーインフレにより新紙幣が発行されていることもあり、くだんの噂は急速に広まり、社会に大きな不安を与えた。
安全総局は、ロン容疑者らの投稿は経済を不安定化させることで政治混乱を招き、国の体系を変える目的の悪質な行為だとして摘発・逮捕に踏み切った。