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8月にホーチミン市内のバーで飲食代の精算にクレジットカードを使用した旅行客のオーストラリア人男性が従業員に不正に高額の決済をされた事件で、バー側は搾取した全額を返金し、被害者男性は告訴を取り下げていたことが明らかになった。
11月22日、被害者男性と代理人、弁護人はバーの法的代表チャン・トゥアン・ミン氏(男性・21歳、メコンデルタ地方ベンチェ省在住)と話し合いの場を設けた。その際にミン氏が不正決済したのは自分であるとして被害者男性に謝罪し、家計が困難なため搾取額の30%を返金すると言った。その後、返金額を50%まで引き上げたが、被害者男性側は全額返金を要求した。
12月1日、被害者男性は既にオーストラリアに帰国していたため、男性の代理人と弁護人、及びミン氏は警察の付き添いの元で銀行へ行き、3万9429AUD(約310万円)をバー名義の口座へ一度預け入れた後、男性に送金。ハノイ市のクレジットカードセンターとオーストラリアの銀行を介して、同月6日に同額が被害者男性の口座へ返金された。
代理人によると被害者男性は入金を確認後に告訴を取り下げ、弁護人を通じてベトナムの捜査当局とマスメディアに感謝の意を述べているという。
これに先立ち、捜査当局は被害者男性のカードが不正決済された同市1区ベンゲー街区グエンシエウ通り5E番地(5E Nguyen Sieu St., Ben Nghe Ward, Dist.1, Ho Chi Minh)のバー「ナイトフォール(Nightfall)」の元店主で行方不明になっているチャン・ティ・ホン・フオン容疑者(女・37歳、別名:チャン、ビンタイン区在住)を公開指名手配していた。ミン氏はフオン容疑者の弟でバーの名義人となっていたが、実際の管理運営はフオン容疑者が行っていた。