資源環境省が25日に発表した気候変動・海面上昇シナリオの最新版によると、21世紀末までに全国の多くの地方、特に中部沿岸とメコンデルタ地方の各省で深刻な浸水被害が発生する危険性があるという。
具体的には、海面が1m上昇した場合、メコンデルタ地方の38.9%、ホーチミン市の17.8%、紅河デルタ地方の16.8%、中部地方(北中部地方タインホア省~南中部沿岸地方ビントゥアン省)の1.5%の面積が水没する危険性があると予測されている。
深刻な浸水被害を被る危険性の高い地域を地方別に見ると、◇メコンデルタ地方:ハウザン省(浸水面積:80.6%)、キエンザン省(76.9%)、カマウ省(57.7%)、◇ホーチミン市:ビンタイン区(80.8%)、ビンチャイン区(36.4%)、◇中部地方:北中部地方トゥアティエン・フエ省(7.7%)、◇北部地方:紅河デルタ地方ナムディン省(58.0%)、同タイビン省(50.9%)、東北部地方クアンニン省(4.8%)などとなっている。
このほか、海面上昇による浸水被害の危険性が高い島しょ部として、クアンニン省バンドン島、東南部地方バリア・ブンタウ省コンダオ島、メコンデルタ地方キエンザン省フーコック島などがある。
資源環境省は気候変動・海面上昇への対策として、灌漑システムの整備に注力すると共に、気候変動対応プログラムの宣伝を強化するよう各地方に指導した。
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