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万国郵便連合(UPU)主催の第45回世界手紙コンテストで、紅河デルタ地方ハイズオン省の中学4年生グエン・ティ・トゥー・チャンさんが最優秀賞を受賞した。今大会のテーマは「45歳の自分へ宛てた手紙」。
チャンさんは難民ボートの転覆事故で溺死しトルコの浜辺に打ち上げられた写真が波紋を呼んだシリア難民のアイラン・クルディ君(3歳)になりきり、暴力や競い合って海を渡る必要がない世界を願う手紙を書き審査員に強烈な印象を与えた。
チャンさんは10月初旬にトルコ・イスタンブールで開催される第26回万国郵便大会議内で行われる世界手紙コンテストの授賞式に参加する。
以下、手紙の抜粋。
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「私が去り早くも4か月が経とうとしています。…そして今、こうしてあなた―地上で生きる45歳の私―に手紙を書いています。私はもう死んでしまっているのに未来のあなたなんてばかげて聞こえますか?でもいいでしょう、手紙を書いている私も未来のあなたも夢物語なのだから」。
「私がいる天国では太陽も月も星もみんな一緒にきらきらと輝き、人はみんな笑顔です。私たちには国家もなければ移り住む必要も宗教の差別もなく、テロや暴力もありません。魂はみんな平等で平和で穏やかです」。
「45歳のあなたは覚えていますか、血の流れる戦争を逃れるためお父さんとお母さんについて故郷コバニを逃れヨーロッパを夢見たことを。そして、出航してわずか20分後に夢破れたことを…」。
「今、私の体はくたくたになって故郷へ戻ってきました。逃げ出そうとした母なる大地へ戻ってきたのです、ただ土の下で眠るために。人生って本当に泡のようにあっけないものなのですね」。