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国際環境保護団体(ファウナ・フローラ・インターナショナル=FFI)は3日、南中部高原地方コントゥム省での調査で絶滅危惧種「ハイイロドゥクラングール(Gray-shanked douc langur)」を少なくとも500頭発見したと発表した。ラングールはオナガザル科のサル。
調査グループリーダーのチン・ディン・ホアン氏は、「ベトナムの最希少種動物の群れが発見できたことは誠に名誉なことだ」とコメントした。この発見以前には全体で800~1000頭程度しかいないとみられていた。
FFIベトナムの代表ベンジャミン・ローソン(Benjamin Rawson)氏は「ハイイロドゥクラングールはベトナムの固有種で、他の場所には棲息していない。今回の群れの発見は希望をもたらしたが、残念ながら絶滅の危機にあることに変わりはない」と話した。
FFIによると、世界の霊長類の専門家らがこのほど発表した、絶滅が最も危惧されている世界の霊長類25種のリストに、ベトナムの次の3種の霊長類が登載されている。◇カットバーラングール(Cat Ba langur、60頭)、◇コシジロラングール(Delacour’s langur、約260頭)、◇トンキンシシバナザル(Tonkin snub-nosed monkey、約250頭)。