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メコンデルタ地方キエンザン省のウーミントゥオン(U Minh Thuong)国立公園が22日、ラムサール条約湿地に認定された。これにより、ウーミントゥオン国立公園は、世界で2228か所目、ベトナム国内で8か所目のラムサール条約湿地となった。
ウーミントゥオン国立公園は、同省とカマウ省の境に当たるウーミントゥオン(U Minh Thuong)郡のミントゥアン(Minh Thuan)村とアンミンバック(An Minh Bac)村にまたがる。総面積は2万1107haで、このうちコアゾーンが8038ha、コアゾーンを保護するためのバッファゾーンが1万3069haとなっている。2002年1月に国の自然保護区から国立公園に格上げされた。
同公園は、生物多様性で重要な価値を有していると評価されており、哺乳類32種、鳥類186種、は虫類・両生類50種、魚類60種、昆虫類203種など、ベトナムレッドブックに登録されている希少種72種を含む多数の動植物が生息している。
ベトナム国内でこれまでに認定されたラムサール条約湿地は、◇紅河デルタ地方ナムディン省のスアントゥイ国立公園、◇東南部地方ドンナイ省のバウサウ湿地帯(カットティエン国立公園)、◇東北部地方バクカン省のバーベー湖、◇メコンデルタ地方ドンタップ省のチャムチム国立公園、◇メコンデルタ地方カマウ省のカマウ岬国立公園、◇東南部地方バリア・ブンタウ省のコンダオ国立公園、◇メコンデルタ地方ロンアン省のランセン湿地保護区の7か所。
ラムサール条約は、水鳥の生息地として国際的に重要な湿地や湿地に生息する動植物の保護を目的として、1971年2月2日に制定され、1975年12月21日に発効した。ベトナムは1989年に締約国に加盟している。