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東北部地方フート省人民委員会のハー・ケー・サン副主席は23日、緊急に保護が必要な無形文化遺産として2011年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)に登録された同省の伝統歌謡「ハット・ソアン」が、4年間の保護・育成活動の結果、クラブなどで若い世代への受け継ぎが行われ、回復しているとの認識を示した。
サン副主席はこの結果を政府に報告し、政府がユネスコの無形文化遺産保護に関する政府間委員会に対し、緊急に保護が必要な無形文化遺産としての登録の解除を提案したことを明らかにした。
フート省ベトチー市の多くの学校では、1年間に4時間の「ハット・ソアン」の授業があるほか、演者との交流キャンプなどの活動が行われている。アジア太平洋地域無形文化遺産国際情報ネットワークセンターのクォン・フ(Kwon Huh)所長は「無形文化遺産の保存と受け継ぎが熱心かつ適切に行われている」と評価した。
「ハット・ソアン」はフート省の村々で春に開かれる村祭りの期間中、公共施設の前で演じられる伝統歌謡で、ベトナムが建国されたとされるフン王(雄王)時代に発祥したと伝えられている。