(C) tuoitre 写真の拡大. |
教育訓練省の2015年の統計によると、全国における大学と短期大学の数は約480校を数え、14~15年前に比べて倍増した。大学・短大が最も多いのはハノイ市(114校)で、ホーチミン市(74校)がこれに続く。
2012年の人口統計で、紅河デルタ地方バクニン省の人口は110万人程度だったが、同省にある大学・短大の数は11校に上る。バクニン省だけでなく、紅河デルタ地方フンイエン省などの他の地方の各省でも同様だ。フンイエン省は人口120万人に対し、大学・短大は8校もある。
一方で、地方の学生は大都市の大学・短大へ進学する傾向が強く、地方の多くの大学・短大で学生数が不足している。これにより、地方の大学・短大が学生の誘致を目的として、教育訓練省やハノイ市人民委員会に無許可で同市に教育施設を開設するといった問題が生じている。
また、専門学校を短大へ、短大を大学へ無計画に格上げする傾向も、教育の質に悪影響を及ぼしている。専門家によると、評価の高かった専門学校を短大に格上げしたとたん、質が落ちるケースもあるという。
なお、統計によると、南中部高原地方ダクノン省は、開校中の大学・短大がない全国唯一の省となっている。現在、専門学校1校があるほか、短大1校を建設中だ。