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メコンデルタ地方カントー市トットノット区では、スピード測定器を手に持った交通警察官そっくりの「かかし」が登場し、話題となっている。通行者は皆、交通警察官の姿を見るとスピードを落とし交通ルールを厳守するため、かかしが交通安全に貢献しているという。
このかかしは、交通安全に対する人々の意識向上を目的としたもの。男性の交通警察官を実物大に印刷し、交通事故が多発する地点に合計12体が設置されている。制作費用は計4000万VND(約23万円)で、遠くから見ると本物の交通警察官にそっくりのため、交通ルール違反の抑止力が高く評判も上々のようだ。
カントー市の中でトットノット区は、年初からこれまでに交通事故が最も多く発生した区域となっている。かかしの設置後は交通事故件数も減少しているといい、トットノット区での試験導入に効果が見られれば、市内全域でも取り入れていく計画だという。ただし、こうしたかかしは同じところを何度も往復する通行者には効果がないとして、設置場所をあちこち変更すべきだとする意見も出ている。