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紅河デルタ地方ビンフック省ビンイエン市で大規模な文廟が建設されている。文廟は面積約4万2000m2。儒教の礼拝をする場所である他、文献や史料の保存、学術会議の開催、優秀な生徒の表彰などの文化・教育活動も実施する施設として設立される。
完成は間近だが、2710億VND(約15億3000万円)もの巨額の省予算を投じたことに、浪費ではないかと指摘する声が上がっている。ビンフック省文化スポーツ観光局のキム・バン・ゴアン・クイン副局長は、文廟建設について、300年以上前この地に文廟が存在していた歴史があり、その歴史を継承しかつての文廟を再建して、勉学を奨励する意義があると説明する。
ビンフック歴史学協会の会員で歴史家のレ・キム・トゥエン氏によると、建設中の文廟はかつての文廟に関する事物が一つもなく、建設地も全く別の場所だ。また、かつての文廟はこれほど大規模なものではなかったという。新文廟はハノイの文廟よりも大きい。
トゥエン氏は、生徒や学生の学業に投資するほうが重要だとし、巨大建造物は浪費だと批判。勉学奨励が目的ならば、小さな廟所で十分だと説いている。