(C) tienphong 写真の拡大. |
(C) tienphong 写真の拡大 |
およそ10世紀以上前に紅河デルタ地方で誕生した伝統芸能の水上人形劇は、ベトナム独自の無形文化として広く知られている。独自性と芸術性を兼ね備えたこの伝統芸能の保護と発展を目指すナンソンホン文化・観光・食文化村(ハノイ市ロンビエン区)では、若者たちがベトナム屈指の演者から水上人形劇の技術を学んでいる。また同村では、観光客向けに水上人形劇の上演も行っている。
優れた芸術家であり、水上人形劇の演者でもあるゴ・クイン・ザオさんはこう話す。「若い世代が伝統芸能に興味を持ってくれるのはうれしいことですし、水上人形劇の知識や芸術性を伝えていく上でも有益です。ナンソンホン文化・観光・食文化村は、ベトナムの水上人形劇を継承するとともに、特に外国人観光客に向けてこの伝統芸能を広める役割を果たしていくことになるでしょう」。
経済や外交の発展に伴い、ベトナムの文化や伝統芸能は海外でも高く評価されるようになった。ナンソンホン文化・観光・食文化村は、ベトナム独自の無形文化の価値を維持し、発展させる上で大きな役割を果たすものと期待されている。