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テト(旧正月)を数日後に控えて、各スーパーマーケットは買い物客であふれている。菓子類や清涼飲料水、ビール、乾物類、果物などを購入する客が多い中、勝手に商品のパッケージを開けて「味見」をする輩も少なくない。
スナック菓子や餅菓子、ビーフジャーキーなどの売り場では、警備員に見つかるのを恐れながらこっそり開けて口に入れる。1パック8万5000VND(約480円)のビーフジャーキーは、4分の1ほどしか残っていない。缶入り清涼飲料水の売り場では、口を開けた飲みかけのものが置きっ放しにされていた。
ある買い物客は「小さい子供がするのならまだ分かるが、大人や学生がこっそり食べるのは問題だ」と話す。店内には「味見はお止めください」と貼り紙がしてあるが、床には包装のくずが散らかっている。
こんなことをするのは一部の人だ。56歳の男性客は「わずかな食べもののために、人としての名誉を失ってしまう行為をするべきでない。スーパーなどに行く時は社会意識を高く持ち、レジでお金を払う前の食べものには手をつけないよう自重すべきだ」と話していた。