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最近、当局の取り締まり強化を受け、牛肉を装った水牛肉を売りさばく不良業者が相次いで摘発されている。当局が取り締まりを強化する背景には、「偽装牛肉」が市場にはびこり、消費者の権利を著しく侵害していることがある。
水牛肉と牛肉は見た目もよく似ているため、一般消費者が見分けるのは到底無理だ。水牛肉は1kgにつき15万~20万VND(約830~1100円)ほどで売られており、牛肉よりも約3~4割安い。水牛肉の原価は牛肉よりもはるかに安いため、不良業者はこうした「偽装牛肉」で高い利益を得ている。
水牛肉の輸入量に対して、「水牛肉」として売られる量はさほど多くないことから、その大半は「牛肉」として市場に出回っていることが分かる。商品情報の明確な記載が求められるスーパーマーケットには「偽装牛肉」が入り込む隙はないが、伝統的な市場で売られたり、給食会社に買い取られたりして、消費者の食卓に堂々と登場している。
なお、水牛肉の輸入量が最も多い地域は、農業農村開発省獣医局傘下の第6獣医支局が管理しているホーチミン市とその周辺11省で、同地域の2014年における水牛肉輸入量は前年比+9.1%増の2万4000tに上った。これらは主にインドから輸入されたものだという。