(C) vnexpress, 「Plastique 2.0」 写真の拡大. |
フランス留学中のベトナム人留学生グループ「Grey-Rose」がこのほど、国際的な環境建築デザインコンペティションで大賞を受賞した。これは未来の建築デザインに関するコンペティションで、モナコ大公アルベール2世および国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の支援を受け、フランスの建築家ジャック・ルジュリ氏が創設したジャック・ルジュリ財団などが主催したもの。
「Grey-Rose」は、チャン・ホアン・アインさん(男性23歳)、グエン・バオ・トゥさん(女性23歳)、チャン・カイン・チーさん(女性24歳)、グエン・レ・フンさん(男性30歳)の4人が結成した建築家グループ。4人が応募した「Plastique 2.0」は、世界各国から寄せられた1700件の中から見事大賞に選ばれた。
海面に浮上したSFチックなデザインの「Plastique 2.0」には、現代社会が直面した地球温暖化による海面上昇や廃プラスチックによる海洋汚染に対するアンチテーゼが込められており、その独創的なデザインと環境保全へのメッセージ性が高く評価された。
メンバーの4人が生まれ育ったベトナムでは毎年、河川の氾濫や洪水などの水災害が多発していることから、水環境問題を今回のコンペティションのテーマに選んだという。