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東北部ハザン省クアンバ郡ルンタム村ルンタムカオ町にあるルンタムカオ学校でこのほど催された始業式の光景を撮影した写真がインターネット上に掲載され、一躍話題となっている。
インターネット上に掲載された写真には、屋外で催された同校の始業式の様子が写っている。よく目にする他校の始業式のように、色鮮やかな花やカラフルなバルーン、看板などはなく、「2014年~2015年新学年始業式」という文字だけが手書きされた黒板だけがぽつんとある。しかも、式に出席している教師や同村の代表者が椅子に座っている一方で、生徒たちは制服ではなく薄汚れた普段着で、地面にしゃがみこんで並んでいる。
同校のドー・トゥ・フオン校長は記者のインタビューに対して、「学校に設けられている教室は2室しかない上に狭く、その日は雨もやんでいたので、屋外で始業式を催すことにしました。でも、土はまだ湿っており、地面は石ででこぼこ。机や椅子を置くこともできず、生徒たちをしゃがませざるを得ませんでした」と語った。また、フオン校長によると、山岳地域での暮らしは貧しく、こういった光景はルンタムカオ学校に限らず、ハザン省の他にも山岳地域の各省にある学校でよく見られるという。
現在、ルンタムカオ町にはモン族が計342人、59世帯住んでいる。ルンタム村の中で最も乏しい同町に住む人々は、トウモロコシ栽培や鶏や豚の飼育によって生計を立てており、多くの世帯が生活に苦しんでいる状況にある。