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ベトホン技術社(ハノイ市タインスアン区)のビジネスアプリケーション「PtrackerERP」をスマートフォンにダウンロードして使用した約1万4000人に、映像や電話帳、通話記録、銀行の取引記録などの個人情報が抜き取られた恐れがある。同社を調査したハノイ市情報通信局とハノイ市警察のハイテク犯罪対策室(PC50)がこうした結論を報告した。
「PtrackerERP」はアンドロイド上で動くオンラインアプリで、販売や人事、物流などの管理に向いているという触れ込みで販売され、これまでに9億ドン(約430万円)余りの収益を上げていた。
ベトホン社はサーバー上のアプリユーザーの情報を無断で見たり消去したりなど勝手に手を加えていたほか、ユーザーの携帯電話を乗っ取り、携帯電話の機能のオンオフを自在に操って個人情報を収集していた。これらは情報技術法(IT法)違反に当たる。警察は、ベトホン社以外でこの事件に関与した組織や個人にも範囲を拡大して、捜査を続けている。
なお、警察は7月1日、IT法などに違反した疑いで、ベトホン技術社のグエン・ベト・フン副社長、レ・タイン・ラム技術部長及びカスタマーケア部門の社員2人の計4人を逮捕したと発表した。