(C)Tuoi tre online,Tien Long |
国家記録管理・アーカイブ局によると、ベトナムの「グエン朝の歴史資料」が国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶(記憶遺産)」を審査する「アジア太平洋地域世界記憶遺産委員会(MOWCAP)」の記憶遺産に登録されることが決まった。中国でこのほど開かれたMOWCAPの会議で承認された。
グエン朝の歴史資料は、1802年から1945年にかけて存在したグエン王朝の行政資料で、皇帝に提出された中央と地方の行政機関の文書や歴代皇帝が公布した文書などから成る。ベトナムの封建王朝で各皇帝の筆跡が残っている唯一の行政資料で、MOWCAPがその価値を高く評価した。
この歴史資料には、グエン朝時代の政治、国防、経済、外交、文化、教育などあらゆる分野の状況を理解するのに役立つ豊富な情報が含まれている。また、「大南寔録正編」、「大南一統志」、「國朝正編撮要」といった歴史書が編纂される際の重要史料となっている。
グエン朝歴史資料は、ベトナムのMOWCAPの記憶遺産として、グエン朝の木版(2007年)、文廟の石碑(2011年)、ビンギエム寺の木版経典(2012年)に次いで4番目となる。