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ハノイ市にあるベトナム軍事歴史博物館(28A, Ba Dinh)で今月11日から24日まで、ベトナムの歴史に名を刻んだ名将4人の像が展示されている。これらの像は「ベトナム名将の像建造プロジェクト」で造られた最初の4体。
今回展示されるのは、◇リー・トゥオン・キエット将軍、◇チャン・フン・ダオ将軍、◇グエン・フエ将軍、◇ボー・グエン・ザップ将軍の4人の像。像の高さは1.24メートルで、高さ0.75メートルの台に設置されている。今後は、原寸大の像の建造も予定されている。
戦いに臨む王朝時代の将軍3人の像は腰に刀を差した姿で、現代のザップ将軍像は左手に双眼鏡、右手で前方を指している姿となっている。なお、ザップ将軍像のポーズについては、笑顔でガッツポーズを構えるお馴染みのポーズのほうがいいのでは、との声が挙がっている。
+リー・トゥオン・キエット(李常傑) (1019年~1105年):ベトナム李朝時代の宦官・武将で、中国宋朝との戦いでベトナムを勝利に導いた名将。
+チャン・フン・ダオ(陳國峻、興道王) (1228年~1300年):ベトナム陳朝の初代皇帝。智勇に優れた人物であり、モンゴル軍が侵攻してきた際、巧みな戦術でこれを打ち破った。
+グエン・フエ(阮恵) (1753年~1792年):西山党の乱を指揮した西山朝の第2代皇帝。北部の鄭氏と南部の阮氏を凌駕し国を統治した。ベトナム史上最も成功した軍司令官の一人とされる。
+ボー・グエン・ザップ(1911年~2013年):故ホー・チ・ミン主席の側近としてベトナム人民軍を創設。第1次インドシナ戦争で最高司令官として指揮を執り、1954年のディエンビエンフーの戦いでは、武力で勝るフランス軍の要塞を人海戦術を駆使して陥落させ、フランス植民地時代を終結に導いた。