(C)Tuoi tre,L.TH.H、新カードのモデル |
ホーチミン市社会保険事務所は、10月1日から全国に先駆けて医療保険カードへのQRコード記載を開始した。QRコードは2次元バーコードの一種で、携帯電話のアドレス読み取り機能などに採用されている。トゥオイチェー紙(電子版)が報じた。
現行の医療保険カードはコード化されていない情報が多いため、医療機関は情報を書き写す必要がある。そのため、手間と時間がかかる上、書き写しミスが発生するという弱点がある。実際2012年には、約8万8000件のミスがあった。
市社会保険事務所のカオ・バン・サン所長によると、QRコードの導入によりこうした状況が改善され、保険加入者、医療機関、社会保険事務所の3者の利益になるという。社会保険と契約関係のある市内の医療機関は、QRコードリーダーを自費で購入することに既に同意している。
新カードへの切り替えは、まず10月に学生・生徒向けの約140万枚を、2014年1月に強制医療保険の加入者向けの約180万枚を対象に実施。任意医療保険加入者(約78万人)のカードは有効期限が切れるタイミングで切り替えるが、2014年末までに全ての切り替えを終わらせる予定。なお新カードは全国で使用できるが、QRコードの利用はホーチミン市内に限られる。