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ベトナムの教科書では外国の地名や人名などの固有名詞を表記する際、現地発音に近い表記方法をとっている。このため、ラテン文字を使用している元の言語のスペルとベトナム語のスペルが大きく異なり、生徒らの学習の障害になっていると指摘されている。3日付タインニエン紙(電子版)が報じた。
例えば米国の作家アーネスト・ヘミングウェイについてインターネットで調べようとすると、教科書に載っている発音記号風のスペル「Ơ-nít Hê-Minh-Uê」ではなく、英語の「Ernest Hemingway」のスペルを使う必要がある。国名では、◇英語:Singapore、ベトナム語:Sin-ga-po、◇英語:Nigeria、ベトナム語:Ni-giê-ri-a、などがそれぞれ表記が異なっている。ハノイ市バンスアン高校のダン・ディン・ダイ校長は、教科書に元の言語のスペルを添えるべきと主張している。
ホーチミン市ビンチャイン郡タントゥック小学校の教員グエン・ティ・ホン・ゴックさんは「発音に近いスペルには読みやすく発音を記憶しやすいという利点があるが、元の言語のスペルに接した際に混乱が生じかねない」と話す。教員の多くは、今の小学生はラテン文字を使用する外国語をそのまま受け入れる能力があると認めている。