ホーチミン市消防警察局は、民間学校、特に外国語学校と私立幼稚園に防火安全体制軽視の傾向がみられると警鐘を鳴らしている。12日付タインニエン紙(電子版)が報じた。
同局は、同市で10月に起きた私立ホアマイ幼稚園での火災が典型的な例だと指摘する。同幼稚園が入居しているのは、企業が倉庫として使っているビルの空いたスペースで300人の児童が学んでいる。規定によると、100人以上の児童がいる幼稚園は消防設備について消防警察局の承認を受けなければならないが、同園はこれを怠っていた。
住宅や工場などを教育施設に改装した場合も、消防に関する承認を同局から受ける事が規定されている。大半の外国語学校は住宅や既存のビルを借り受けて利用しているが、消防に関する規定違反が多くみられる。狭い教室にぎっしり生徒が詰め込まれた上、避難通路、火災報知機、スプリンクラーが一切ないという施設も少なくない。
消防警察局のチャン・チエウ・ズオン局長は、「多くの学校が生徒数を重視するだけで、防火安全体制を軽視している。この傾向は特に施設を借り受けて営業している民間教育施設に顕著だ」と警告している。