ハノイ市の多くの乾物屋では、原産地の明確でない人工甘味料が販売されている。売る側も買う側も、原産地どころか品質さえ気にかけていないようだ。8日付ベトナムネットが報じた。
ハノイの乾物屋で良く売れている人工甘味料は、中国製と思しき「糖精(TANG JING)」の表示のあるサッカリンだ。エンドウ豆ほどの大きさの粒状で、普通の砂糖より数十倍から数百倍も甘みがあり、値段も安いという。そのため、フォー、チェー、豆乳、大衆食堂の料理などに幅広く利用されている。
フォー店を経営するハインさんによると、10リットルの水に対し30~35粒の糖精を入れているという。品質に不安はないかと聞くと、ハインさんは「もし健康に害があるなら、こうして売られているはずがない」と答えた。
ベトナムでは、アスパルテームやサッカリンなどの各種人工甘味料の食品へ使用が許可されている。しかし使用量には制限があり、原産地の表示も義務付けられている。