東南部ドンナイ省ビエンホア市ヒエップホア村のトンニャット地区やタンマイ地区を流れるカイ川(ドンナイ川の支流)で2日、大量の養殖魚が死んだことが分かった。死んだ魚はほとんどが1匹当たり500~800グラムのレッドティラピア(イズミダイの一種)またはコイで、養殖業者が旧正月(テト)用商品として出荷の準備をしているところだった。3日付トゥオイチェー紙電子版が報じた。
トンニャット地区農民協会によると、同地区で養殖していた魚約20tが死んだという。ドンナイ省の環境当局は2日、現場を訪れて原因究明に乗り出した。カイ川ではこれまでにも養殖魚の大量死が発生している。昨年6月にヒエップホア村の3つの地区で養殖魚約200tが死に100億ドン(約4000万円)の被害が出たほか、12月中旬にも10tの養殖魚が死んだ。
養殖業者のチャン・ドク・カンさんは「数回にわたる大量死の被害で、カイ川沿いの養殖業者は借金を抱えている。お役所に助けを求めてはいるが、原因の特定はあまり進んでいないようだ」と語った。大量死の原因は、川沿いの工場などから排出される未処理排水による水質汚染とみられている。