農業農村開発省はこのほど、エビに不純物を注入して目方を増やす不正行為が再び増加傾向にあると明らかにした。同省はこうした行為を取り締まるため、違反を犯した水産業者の名称を公開しており、7月29日までに違反業者17社を発表した。すべてメコンデルタ地方の業者で、省別ではカマウ省が7社、ソクチャン省が2社、バクリエウ省が8社。
農業農村開発省はこれまで商工省や公安省との協力により、エビに不純物を注入する違反行為の減少に成功してきた。しかし最近、輸出加工用原料のエビ不足が深刻化する一方、米国・欧州連合(EU)・日本などの需要が増加していることから、違反行為が再び増加の傾向にあるという。
エビはベトナムの主力輸出商品で、年間水産物輸出額の35%を占めている。