東南部ニントゥアン省ファンラン・タップチャム市では、教育訓練省の定める教育基準に達していない教員に対して、「標準以下(二流)」と書かれた名札を付けることを義務化している。同市の教員は全員、2009~2010学年度からこの新しい名札を着用することになっており、「標準以下中学校教員」や「二流看護学校教員」などを意味する肩書きを名札に付けねばならない教員も少なくない。
同市教育訓練局のこの決定を、教職者らは「侮辱的だ」として猛反発しており、教員歴29年のある化学・生物の教員は「規則違反だとは分かっているが、正直、授業中にこの名札を付けることはできない。標準以下の先生だと生徒たちにみられながら、授業など出来るものではない」と心境を明かした。
教育当局のある幹部は「この決定はやり過ぎで個人的には賛成できない。教員らが怒るのも当然だ。直ぐに撤回すべき」と述べた。教育訓練省が教育基準を設定したのは、教員らに対する適切な給与レベルを決定するためで、その他の意図はないという。