資源環境省気象・気候変動局はこのほど、オゾン層を破壊するHCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン、代替フロン)類の使用を完全に停止するには今後15~20年の間に2000万米ドル(約18億円)が必要との試算を明らかにした。HCFC類はエアコンや冷蔵装置に使用されている。現在ベトナムでは3000トンのHCFC類が使用されているが、2011年からHCFC類全廃計画が実施される予定だ。
オゾン層破壊物質に関するモントリオール議定書は1987年にカナダで採択され、これまでにベトナムを含む195カ国が締約している。同議定書は、ベトナムをはじめとする発展途上国がCFC(クロロフルオロカーボン、特定フロン)類を2010年に全廃(発展途上国)、HCFC類については2030年までに全廃するよう求めている。