チョロン水道株式会社のレ・チョン・ヒエウ副社長は、ホーチミン市内で実施されている道路建設や都市開発などの工事中、施工業者がこれまでに水道管の100カ所近くを破損して断水を引き起こしているほか、多くの施工業者が水道管の修理工事代や漏水した水の料金の支払いに応じていないと訴えている。
統計によると、今年上半期に市内の5区・6区・8区・ビンタン区で発生した水道管破損事故は55件に上り、計4万4000立方メートルの浄水が失われた。また、これより前に発生した46件の水道管破損事故についても、施工業者側は支払いに応じていないという。これまでの事故で失われた浄水の総量は8万立方メートルに達し、損害額は5億2000万ドン(約280万円)に上っている。ヒエウ副社長は「修理費用や漏水した水の料金を回収できないため、われわれは資金面で困難に直面している」と話す。
ホーチミン市東西大通り・水環境改善プロジェクト管理委員会のブオン・ホアン・タオン副委員長によると、同委員会でも水道管の修理費用などを支払うよう各施工業者を説得しているが、チョロン水道社の提示する漏水した水の量の計算方法に異を唱える業者が多く、いまだ支払いは行われていないという。